2018.01.24
VRチームの活動の記録、第2回目。
Twitterと連動して、VR開発のノウハウをブログでまとめています。
今回は、VR開発ツールとして使用している『Unity』の、最初にしておくと便利な設定をご紹介します。
まず、Unityについて少しご説明します。
『Unity』とは、統合開発環境を内蔵し、複数のプラットホームに対応するゲームエンジンである。(wiki 引用)
条件を満たせば、無償で使用できます。
無料なのに、十分すぎるほど高機能なゲームエンジンであり、類似のゲームエンジン Unreal Engine 4 と覇権を争っています。
私たちのVRチームでは
・アセットストアが使える(素材が手に入りやすい)
・マニュアルが多い(公式マニュアル、有志による解説など)
という観点から、Unityを選択しました。
さて、本題です。
Unityでは、画面上部にある「再生」ボタンを押すことで、現段階のゲームを再生することができます。
さらに、実行しながら各種パラメータを変更することで、リアルタイムに変化を確認して、最適な数値を求めることができます。
とても便利ですよね~(^^)
が、しかし!
1度でも使ったことがある人が、必ずやってしまう失敗・・・
それが
『再生中にパラメータを調整し、満足したところで停止ボタンを押してしまう』
という悲劇。。
どういうことかというと、再生中に変更したパラメータは、
一時的な変更であって、正式な変更ではないということです。
停止ボタンを押すと、再生する前の状態に戻ってしまうのです。
どんなに時間をかけて調整したパラメータも、もう元には戻りません。
そして、「そんなことわかってるよ!」という状態でも、
ついつい同じ間違いを繰り返してしまうものです。人間だもの・・・
そんな時に使える設定が『Playmode tint』
これは、再生中のUnity画面を、指定の色に染めるという機能です。
どんなうっかりさんも、色が違えば、さすがに気付くことでしょう。
上部メニューの「Edit」→「Preferences…」を選択
「Unity Preferences」ダイアログが開くので、左側メニューから「Colors」を選択
右側に色指定の一覧が表示されるので、「Playmode tint」の色部分(右側の長方形エリア)を選択
「Color」ダイアログが開くので、再生中に画面につけたい色を選択
※今回はわかりやすく赤色ですが、目にやさしい色にした方が使いやすいです
「Playmode tint」の部分が、指定した色に変わっていることを確認し、右上の「×」で閉じる
※とくに「保存」ボタンはありません
設定後、「再生」ボタンを押すと、再生中は色が変わるようになります。
これで、うっかり対策ができました。
実際に Try & Error を繰り返す時には、非常に有効な対策です。
Unityを使い始めたばかりの人には、特にオススメなので、ぜひ設定してみてください!